酸素の中には酸化力が強い酸素があり、この酸化力の強い酸素を活性酸素と呼んでいるみたいです。従来、この活性酸素に因る細胞の酸化が老化の原因とされてきました。かつて、生まれたばかりの地球には酸素がありませんでした。でも、地球に生命が誕生し、進化していく段階で植物が生まれると、植物は大気中の二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出すようになっています。これによって、酸素が有害となる生き物はみな絶滅したと言われています。その後、ミトコンドリアによっても酸素を消費することができる生き物が次々と増えました。ただ、生命維持に酸素が必須な動物でも、活性酸素(激しい運動をしすぎていたり、ストレスや疲れを溜めていると、発生しやすくなってしまうでしょう)による細胞の酸化によって老化し、やがて死を迎えるとされてきました。酸化と言うものは鉄が酸化することで錆びて、やがてはボロボロになって朽ちてしまうのを想像すると分かり易いかもしれません。人間の体の中でも活性酸素による酸化作用ががん細胞を発生させたり、細胞や組織を破壊するとされてきたのです。しかし、2005年の7月に、老化の原因は活性酸素ではないという論文を日米合同の研究チームが米科学誌「サイエンス」に発表し、マスコミ(報道機関を総称してこう呼ぶことが多いですね)でも大きく取り上げられました。とはいえ、活性酸素が全く老化に関与していないと言う内容でもないようです。一部での真偽が議論されたものの、現在でも活性酸素(大きく四種類に分けられ、それぞれに対抗するスカベンジャーが存在します)が老化の原因(時にはこれを考えて改善することで、より良い未来へとつながっていくはずです)であり、抗酸化物質(一般的には、脂質の過酸化反応を抑制する働きを持つ物質を指すことが多いでしょう)によって老化を遅らせることが出来るというのが普通の見解でしょうねー